かつてここには、全国で2番目の広さを誇る「八郎潟」と呼ばれる汽水湖がありました。八郎潟を大きな農地にするため、国の一大事業として干拓が行われ、広い農地へと生まれ変わり、大潟村が誕生しました。「がたべこ」が生まれ育つのは、ここ大潟村の牧場です。
短期間で大きくすることを目指すのではなく、地域資源を循環させながら健康的に牛を育てる。それが持続性を考えた資源循環型畜産です。「がたべこ」は100%国産の飼料を食べ、放牧地を自由に駆け回って健康的に育ちます。資源循環型畜産とおいしさの両立を実現しました。
噛むことで草の香りを感じる
放牧で育てた短角牛
赤身の旨さをご堪能あれ
「がたべこ」は
秋田県立大学の
プロジェクトで誕生
秋田県立大学生物資源科学部アグリビジネス学科による「家畜資源利用推進プロジェクト」では、日本短角種を柱とする資源循環型畜産の可能性について肥育試験を行っています。がたべこは学生たちの愛情をいっぱいに受けて育てられています。
がたべこは放牧で育てられた牛肉。牧草をお腹いっぱい食べ、たくさん体を動かして育つため、サシはほぼ入らないのが特徴です。脂身が少なく、あっさりとしたヨーロッパのお肉に近い味わいです。
牧草以外にも飼料を与えて育てますが、がたべこが食べるのは地域で生産されるとうもろこしや小豆、ソバを原料とする未利用飼料資源。大学のプロジェクトにより、給与技術を確立しています。
短角牛の多くは「夏山冬里」方式の放牧を行っていますが、がたべこが育つのはフラットな大地。雪がふる冬でも放牧を行っているため、寒さの中でも元気いっぱいに牧場を駆け回り、健康的に育ちます。
がたべこは放牧で育てた短角牛。
脂身が熱で溶けると、
草の香りが漂います。
あっさりとした赤身は
肉本来の旨味が味わえます。
噛み応えのある赤身をダイレクトに味わえる調理法。シンプルに塩、コショウで味わうのがオススメです。
脂身が少ない分、ゆっくりと時間を掛けて煮込むことで、ほろほろとほどける肉の繊維質を感じられます。
霜降りの牛肉に比べ、赤身に旨味が凝縮しているのが短角牛の特徴。さっと火を通すしゃぶしゃぶもオススメ。